yoasobi「夜に駆ける」歌詞の意味を考察!騒がしい日々とはネットの闇か

女性ボーカリスト
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YOASOBIは、ボーカロイドプロデューサーのAyaseとシンガーソングライターのikuraによる2人組の音楽ユニットでYouTubeの再生回数が億越えのうなぎのぼりのユニットです。

そんな彼らの曲「夜に駆ける」ですが、なんと小説を音楽化するといった壮大なテーマを元にして曲を作ったそうです。

「タナトスの誘惑」という小説に沿って生まれた楽曲だったんです。小説から音楽とは良く考えたなぁと思いまし、内容はお世辞にも明るい話ではないので、どんな内容か興味津々でした。

あまり聞き慣れないという単語ですが、「タナトス」とは「死」をイメージした言葉でギリシャ神話では「死神」を表しているそうです。

そんなダークなテーマを曲にするのは一昔前でしたらタブーだったのかもしれませんがYOASOBIがキャッチーかつPOPに仕上げていて、聞きやすい曲になってるなぁと感心しました。

そんな彼らYOASOBIの「夜に駆ける」の歌詞の意味をじっくり考察していきたいと思います。

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「夜に駆ける」の歌詞の恋心と葛藤

 

「さよなら」だけだった
その一言で全てが分かった
日が沈み出した空と君の姿
フェンス越しに重なっていた

夜に駆ける 歌詞より引用≫

冒頭の歌詞ですが、主人公の目線で書かれています。

「さよなら」が強調されているあたりに正に「死」のイメージが伺えます。

夜に向かっていく情景を表した言葉のチョイスも暗さ、憂鬱さを表現している様に思えます。

この時点で物語に二人いる事がわかります。

特に「フェンス」という言葉から分かる様に飛び降り自殺をしようとしてたのでしょう。いきなり暗い感じから入って来ましたね。

今後の展開がひじょ〜に気になる歌詞になっています。

 

恋心を秀逸に表現をした歌詞

 

初めて会った日から
僕の心の全てを奪った
どこか儚い空気を纏う君は
寂しい目をしてたんだ

夜に駆ける 歌詞より引用≫

その後の歌詞ですが、主人公からみたも「君」はどういう人なのかを説明している歌詞です。

「儚い空気を纏う君」や「寂しい目をしてたんだ」というワードを見る限り、どことなく寂しさや哀愁のある人となりを表しています。

それと主人公が「君」に恋をしているのが分かります。好きなんだけど心配をしている複雑な感情が垣間見えます。

どこかほっとけないというか、心配が恋心に変わった感じでしょうか。

現代社会の風刺

 

いつだってチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
触れる心無い言葉うるさい声に
涙が零れそうでも
ありきたりな喜びきっと二人なら見つけられる

夜に駆ける 歌詞より引用≫

1コーラス目、Bメロの歌詞です。

主人公の心情心理を描いた言葉で、「触れる事ないうるさい声」とはネットの誹謗中傷でしょう。

ネット時代の闇みたいなものを感じ取れるBメロの歌詞になっています。

それと、二人なら乗り越られるという希望も伺えます。不安と希望が重なった現代社会を絶妙に表してますね。

 

「騒がしい日々」とはネットの闇

 

騒がしい日々に笑えない君に
思い付く限り眩しい明日を
明けない夜に落ちてゆく前に
僕の手を掴んでほら
忘れてしまいたくて閉じ込めた日々も
抱きしめた温もりで溶かすから
怖くないよいつか日が昇るまで
二人でいよう

夜に駆ける 歌詞より引用≫

1コーラス目のサビですが、笑顔のない「君」主人公が「君」を助けたい心情が書かれている様に思えます。

「抱きしめた温もりで溶かすから」に「君」を助けたい主人公の強い気持ちが垣間見えますね。

サビ冒頭の「日々に笑えない君」という辛い気持ちも垣間見えます。

後は、明日に向かって行く強い意志も感じ取れます。忘れたい過去と信じる未来が交錯していますね。

ここでは先ほどの「騒がしい日々」を払拭したい主人公の気持ちを強く感じます。

 

逃げたい心情

 

もう嫌だって疲れたんだって
がむしゃらに差し伸べた僕の手を振り払う君
もう嫌だって疲れたよなんて
本当は僕も言いたいんだ

夜に駆ける 歌詞より引用≫

この辺りから確信というか、悲しい物語に入っていきます。

「君」が振り払う手は本当に悲しくて、お互いの精神が限界に達しているんではないか、逃げ出したい気持ちの表れが歌詞の中から読み取れます。

誰しも疲れの限界が来た時は何もやる気が無くなって逃げたしたい気持ちになると思います。

この部分は誰しもが共感を得る事のできる歌詞ですね。たそれをたった4行で伝えるのだから秀逸な歌詞だといえます。自分だったら本当に逃げてしまいそうです・・・

 

絶望と希望

ほらまたチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
君の為に用意した言葉どれも届かない
「終わりにしたい」だなんてさ
釣られて言葉にした時
君は初めて笑った

夜に駆ける 歌詞より引用≫

ここでは主人公が悲しんでいる心情をこれでもかと詰め込んでいます。

「君の為に用意した言葉どれも届かない」だなんて悲しすぎるじゃないですか・・・

「暖簾に腕押し」って言葉がありますけど、何もできない悔しさみたいなものも感じます。

さらに「終わりにしたい」って言葉が悲しすぎますよね。

どことなく離れていく「君」の心も感じ取れますが、せめてもの救いは「君は初めて笑った」くらいしょうか。悲しさの中に希望も伺える歌詞です。

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「衝撃」のラスサビの歌詞

変わらない日々に泣いていた僕を
君は優しく終わりへと誘う
沈むように溶けてゆくように
染み付いた霧が晴れる
忘れてしまいたくて閉じ込めた日々に
差し伸べてくれた君の手を取る
涼しい風が空を泳ぐように今吹き抜けていく
繋いだ手を離さないでよ
二人今、夜に駆け出していく

夜に駆ける 歌詞より引用≫

ラストのサビです。ついに結末です。ここまで読んで頂いたかたはもうお気づきかと思いますが、バッドエンドです。

お互いの気持ち「騒がしい日々」を補完し合った結果、二人ともこの世を去る結末を迎えてしまいます。

この「騒がしい日々」に一緒に別れを告げて夜に駆け出していく。結局「騒がしい日々」は「変わらない日々」になってしまったんですね。

まとめ

現代社会の風刺を曲にまとめた「夜に駆ける」の歌詞の解説でした。

自分的にはネットの誹謗を「騒がしい日々」と表現したところがこの歌詞の一番の表現だと思いました。ストレス社会と言われて久しい昨今ですが、YOASOBIが小説を元に素晴らしい楽曲に仕上げたなと感心しました。

何故二人ともこの世を去る事になってしまったのか詳しいストーリーが知りたい人は「タナトスの誘惑」を読んでみるのもアリかもしれません。

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