一度聴いたら頭から離れない、力強い歌声を持つシンガーソングライター優里さん。
路上ライブで培われたと思われる、心に訴えかける歌声が人気ですよね。
今回は、切ない歌詞が聞く人の共感を呼び大ヒットした「ドライフラワー」について考察していきたいと思います!
優里さんの楽曲「ドライフラワー」について
「ドライフラワー」は、優里さんのデビュー曲「かくれんぼ」の別視点を描いた楽曲です。
「かくれんぼ」は、別れを告げられた男性目線での失恋ソングとなっていて、喪失感や未練を感じさせて共感を呼んだ曲でした。
対して、「ドライフラワー」では、別れを告げた女性目線となっており、好きという気持ちも持ちながらも恋人から離れようとする切なさが描かれています。
また、2作の楽曲をもとにドラマ化もされているほどの人気です。
切ないMVに共感が殺到!
ファンの間では、「胸に刺さる」「昔の恋を思い出す」と話題の「ドライフラワー」。
曲だけでなくMVも感情移入して観てしまうほど、心に沁み込んでくる演出も多く素敵です。
そして、MVに登場するアジサイに気になった方もいることでしょう。
意味深な花言葉などもご紹介したいと思います。
ドラマの様な演出が切ない
「ドライフラワー」のMVは、様々なインディーズバンドのMVを手掛けているエリザベス宮地さんが監督をされました。
冒頭では、女性が傘を差しながら、寂しげにたたずむ様子から始まり、キラキラとして楽しそうだったり、穏やかな日々を回想するような演出です。
穏やかな表情や、嬉しそうだったりと表情豊かに幸せな映像がある中で、淡々と部屋の荷物を詰めていく様子も現れます。
画面上に現れる曲の歌詞がそのまま、シーンごとに女性の心中を表しているようで、ドラマを見ているように切なくなります。
MVに登場するアジサイの意味って?
「ドライフラワー」MVによく登場するアジサイ。
冒頭は雨が降っていて、アジサイが咲き乱れている描写があることから、梅雨の季節が思い出の日なのかなというのが見て取れます。
そして、アジサイのドライフラワーが花瓶にさされているのも、なんだか心惹かれます。
このアジサイの花言葉は「一家団欒」「冷酷」「移り気」「浮気」というのがあるそうで、花の色によっても花言葉は変わるようです。
青い紫陽花(アジサイ)の花言葉は「辛抱強い愛情」
ピンクの紫陽花(アジサイ)の花言葉は「元気な女性」
白い紫陽花(アジサイ)の花言葉は「寛容」
(引用:https://lovegreen.net/languageofflower/p24296/)
ドライフラワー自体には「永遠」という意味が込められたりするそうです。
なんだか意味深ですよね。
歌詞の意味を考察!
多分、私じゃなくていいね
余裕のない二人だったし
気付けば喧嘩ばっかりしてさ
ごめんねずっと話そうと思ってた
きっと私たち合わないね
二人きりしかいない部屋でさ
貴方ばかり話していたよね
せっかく付き合っているのに、自分じゃなくてもいいんじゃないかと思ってしまうというのは悲しい事ですよね。
『貴方ばかり話していた』という部分から察するのは、自分の話ばかりする恋人に呆れてしまっていたというような感じでしょうか。
もしいつか何処かで会えたら
今日の事を笑ってくれるかな
理由もちゃんと話せないけれど
貴方が眠った後に泣くのは嫌
付き合っていく中で自分が感じた違和感を、説明をしたり理解してもらえるように歩み寄ることも時には大事でしょう。
けれど、違和感を感じていることに気づかない相手の様子が、自分に関心がないのではと感じてショックを受けてしまう事もあると思います。
詳しく説明できないけれども、どうしようもなく虚しくなってしまうというような心情を表しているのかもしれません。
声も顔も不器用なとこも
全部全部 嫌いじゃないの
ドライフラワーみたい
君との日々もきっときっときっときっと
色褪せる
小さいことが積み重なってもう愛想が尽きたとしても、一度好きになった気持ちが簡単に消えることは無いですよね。
『嫌いじゃないの』という部分に恋人に対して憎みきれないという未練を感じます。
「輝いていた思い出は、いつか色褪せてしまうかもしれない」そんな思いを『ドライフラワーみたい』と表現されているのかなと感じます。
優里さんのこのフレーズの歌声はとてもエモーショナルですよね。
多分、君じゃなくてよかった
もう泣かされることもないし
「私ばかり」なんて言葉も なくなったあんなに悲しい別れでも
時間がたてば忘れてく
新しい人と並ぶ君は
ちゃんとうまくやれているのかな
『「私ばかり」なんて言葉も なくなった』というフレーズで、この曲の主人公も恋人に対して諦めがでてきた印象を感じます。
気になるのは『ちゃんとうまくやれているのかな』という部分。
なんだか、もう既にほかの人と恋仲になっていることを知っているような感じです。
気のせいでしょうか?
もう顔も見たくないからさ
変に連絡してこないでほしい
都合がいいのは変わってないんだね
でも無視できずにまた少し返事声も顔も不器用なとこも
多分今も 嫌いじゃないの
ドライフラワーみたく
時間が経てば
きっときっときっときっと色褪せる
気が合わないという理由や、小さな事の積み重ねだけで『もう顔も見たくない』という感情になるかというと少し疑問に思ってしまいます。
アジサイの花言葉は「移り気」や「浮気」という意味があるといいます。
もしかして、恋人に裏切られたのではないかという可能性も感じます。
または、裏切られたと思うような何かがあったけれど、問いただす前に恋人の元を去ってしまったのではないでしょうか。
恋人に問いただしたい気持ちがあるけれど、そうすることでもっと傷ついてしまうのではないかと恐れているのではないかと感じます。
だからこそ、忘れてしまいたいという思いもあるのではないでしょうか。
月灯りに魔物が揺れる
きっと私もどうかしてる
暗闇に色彩が浮かぶ赤黄藍色が胸の奥
ずっと貴方の名前を呼ぶ
好きという気持ち
また香る
忘れようとしても、夜にはふと思い出し、好きだった時の気持ちが溢れてしまう事もあるのでしょう。
鮮やかな思い出を『赤黄藍色が胸の奥』と表現されているのではないかと考えます。
声も顔も不器用なとこも
全部全部 大嫌いだよ
まだ枯れない花を
君に添えてさ
ずっとずっとずっとずっと
抱えてよ
最後のサビでは、『大嫌い』というフレーズが印象的です。
別れてしまっても、素敵な思い出を共有したことには変わりないからこそ、記憶を大切に生きていこうという決意を感じます。
終始切ない雰囲気ではありますが、最後には希望があるようなラストでした。
まとめ
今回は優里さんの「ドライフラワー」の歌詞考察をさせて頂きました。
優里さんの語り掛けるような美しいメロディに、心を持っていかれてしまいます。
恋人同士でも、楽しい事ばかりではないかもしれませんが、日々をもっと大事にしていきたいと思える曲でした。
今後の優里さんの活躍に期待です!
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